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「流れを循環させ、練るように、纏うように…」/「地獄楽」士遠のこの言葉は東洋医学の気そのものだ!

気とは何か? 東洋医学にとっては非常にコアなテーマである。人は「目に見えないもの」が苦手だ。できれば目に見えるもので説明してほしいのだ。レントゲンで見せられる画像に妙な説得力があるのもうなづける。目に見えないものを見せてくれるからだ。実際にここが狭いと説明されたところで本当かどうかなんてわからない。でもレントゲン画像の説明に異を唱える人はほとんどいない。説明を目で確認できれば、その正否はあまり問われない。

逆の理屈で、少し前のコロナは世界的な大騒動だった。目に見えない脅威にはあんなにも皆が怯えるのだ。

東洋医学では身体の中を流れる命の源を「気血水」という3つの概念から説明する。

先日「地獄楽」というアニメを見ていたら、気の流れのことを「タオ」という概念で説明していた。タオは丹田(臍の少し下)から全身に流れ、さらに全身から丹田に戻ってくる。このタオは訓練によって感じ、扱うことができるようになり、体を守ったり、回復させたり、さらには相手と交流したり相手に干渉したりすることもできるようになるというのだ。さらにこのアニメが凄いのは、東洋思想の根本ともいうべき、陰陽論と五行論にも敷衍している点だ。強イばかりではダメで、弱イ自分を認めて初めて力が発揮できる…。「強イは弱イの実てあり、弱イは強イの種」 陰陽のバランスが大事だという。そしてタオには属性があって、仲間として助ける、共生するタオの属性もあれば、敵として相手を支配、殲滅できるタオの属性もあるというのだ。つまり、例えば水という属性は木を助けるが、火を消すことができる。木は火を助け、土を支配する。助ける関係を相生関係といい、支配する関係を相克関係という…これはまさしく東洋思想の五行論である。最近のアニメ(漫画)は全く馬鹿にできないくらい、よく構築されている。

「整体から見る気と身体」(ちくま文庫)という書籍の中で片山洋次郎氏は「治す技術以前に、相手と出会った時に交流ができてしまっていて、一見目茶苦茶なやり方でもなんとかなってしまうところがかなりある」といい、「人間相互の組み合わせの方がかなり大きなウェイトをしめている」と書いている。これってまさに地獄楽でいうタオの属性の話なんじゃないか…。確かに施術する時に、「神が降りる」ように、あっと言う間に痛みや不調が緩和されてしまうことがあったり、どうやっても改善されない人がいたりする…。

だとすると、施術者と患者の気(タオ)の属性は何か、相生なのか相克なのか…知りたくなりますよね。

高島九星易学は誕生年ごとに九星に五行を組み合わせて分類する。この分類によると自分の属性は「三碧木星」で属性は「木」。その他には一白水星、二黒土星、四緑木星、五黄土星、六白金星、七赤金星、八白土星、九紫火星と全部で9つあるのだが、ここで木火土金水の割合が平等ではないことに改めて気づいた。3/9が土なのだ。さらに2/9が木と金、水と火は1/9の割合でしか存在しない。自分の属性である木は火に寄り添えて、土を制することができるが、金には伐採される、すなわち丸め込まれることが多く、水は親に接するようにしなければならないということになる。ということは、本人の属性である木も含めれば6/9の確率で治療がうまくいく可能性がある。特に1/3を占める土の属性を制することができるのはいい治療家になれるということ???

もちろん生まれ年が同じ人はみんな一つの属性…なんてことはあまり現実的ではないのかもしれない。だが、属する五行(タオ)が持つ特性の違いやお互いに及ぼす影響の違いなどを治療の中に織り交ぜるくらい柔らかな発想も必要ではないだろうか。人の身体は小宇宙といわれるくらい深遠で、科学では到底解明できないほど複雑系なのだから。

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