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「糖質疲労」(山田悟/サンマーク出版) 朝のフルーツがそんなに体に悪いなんて…知ってました?

脳の栄養は糖だけだから頭を使うことの多い人は糖をとらないとね…なんていいながら、兪楽大雄山店だった頃、机の上にコストコで買ったチョコレートを常備、夢のチョコレート生活を謳歌していたことがありました。昔駄菓子屋でさかなの形をしたカレーせんべいが売られていたプラスチックのケース、覚えてますか? コストコではあのケースいっぱいにアーモンドチョコとレーズンチョコを満たしたやつを売ってるんですよ。仕事の途中で、口寂しさを紛らわしていたら、どんどん太ることに気が付いたんです。眠くなるとチョコレートで紛らわせる、するとまたすぐに眠くなってまた…。この本を読むとやっぱりそうかって思います。糖質には麻薬的な作用がある…。そのまま食べ続けていたら大変なことになっていたかもしれません。

糖質疲労の定義

まずはどんな状態(病態?)のことを糖質疲労というのか、その定義ですが、「食後高血糖」と「血糖値スパイク」のために食後、眠気やだるさ、イライラ、集中力がもたないなどの症状がでることをこう呼んでいるようです。ランチの後、急激に、しかも逃れられないくらいの眠気に引き込まれることがありますよね。これが常態化しているのが「糖質疲労」らしい。

朝食にフルーツは健康によい?

一般的には朝食にフルーツは体にいいと思われていますよね。でも実はこれはウソ。フルーツに含まれている果糖は中性脂肪の元。肥満や脂肪肝の原因になったり、インスリンの働きを弱め、ブドウ糖以上にタンパク質と結合する糖化反応を引き起こすため、心臓病のリスクを高めるんだとか。食後血糖を上げにくい低GI食品ではあるので短期的には体によさそうな印象がありますが、長期的にはNGだそうです。「血糖値」って血液中のブドウ糖を測るので果糖はせいぜい20%くらいしか反映されないって知ってました? しかも「暁現象」といって、ホルモンの関係なのか、明け方~起床時くらいは血糖値が上昇する時間帯なんだそうです。は何を食べても大丈夫という思い込みがありますが、朝の糖質は血糖値を上げやすいらしい。

糖質かぶせって何?

炭水化物on炭水化物みたいなものっはNGって何となく思っていますよね。ラーメンライス、お好み焼きをおかずにご飯…みたいなやつ。もちろんその通りなんですが、例えば日本人のソールフードともいえるカレーライス。これもまさに糖質をおかずに糖質を食べているようなもの。カレールーには結構な量の小麦粉が入っているので、カレー側もかなり糖質たっぷり。もちろん中に入っている具のじゃがいもも糖質の塊です。和食はヘルシーという刷り込みがされますが、これもよく調べてみる必要あり。とんかつの衣やソースに入っている小麦粉もなかなか馬鹿にできない…。昼は軽く日本蕎麦なんて思っている人も多いのですが、とろろそばなんて糖質に糖質をかけて食べてるんですよね。こうした糖質を重ねて食べるようなことを糖質かぶせといっているようです。

カーボラストが重要

こんなことばかり言っていると、私たちの食生活ってどんだけ体に悪いかってことになるわけで、あれもこれも食べられない…ということになってしまうわけですが、この本の著者である山田医師はそこまで主張しているわけではありません。ただ、我々が持っている固定観念をいくつか修正する必要があるということらしい。一つはやはり我々の食生活は糖質が多すぎるということ。糖質の功罪を整理し、制限的に食する習慣をつける必要はありそうです。二つ目は食べ方の話。血糖値の上昇下降をできるだけマイルドにするためには、糖質を最後に食べる食べ方になれる必要があるということ。ベジファーストとかミートファーストとかいう人がいますが、とにかくカーボラストなんだそうです。糖質は最後に食べる。そして最後が脂質をもっと積極的にとる必要があるということ。脂質をとるとコレステロールが上昇して太ると思っている人が多いようですが、この思い込みを修正する必要がある。この話題は次のブログで扱う予定の「脂質起動」の中で詳しく説明しようと思います。

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