腰痛の85%は原因不明、しかもそのうち2/3は心因性??
clubhouse上で企画している”風の時代の健康管理術”も11/20で第19回を数え、いよいよ個別の疾患をテーマにするようになりました。その一つ目のテーマはやはり「腰痛」。およそ日本人なら一生に一度は経験すると言われている腰痛ですが、実は85%は原因不明なんだとか。しかも、そのうちの2/3は心因性ってご存知でしたか? 身近な病気ほどその原因や治療法はあまりわかっていないのが実態です。
治療の現場にいると、よく「もしかしてこの痛みは内臓の病気でしょうか?」「…癌なんてことはないですよね?」と聞かれることが多いのですが、内臓とかかわる腰痛は統計的にも1~2%で、ほとんどないらしい。
僕はそう聞かれた時には次のことを確認することにしています。
〇いつどんな恰好をすると痛むか。安静でも痛いのか、動かした時に痛むのか。
〇いつが一番痛いか。痛みの程度はその時と比べてどう変化しているか。
痛い恰好を再現できて、つまり安静時痛ではなくて、痛みが時とともに逓減していれば内臓との関わりはあまり考えなくてもいいと判断できるからです。
うさぎの掲示板に「9割の腰痛は自分で治せる」/坂戸孝志著をアップしました。
この手の本はかなりふかしたものが多く、何でも9割とか90%とか…あまりにザックリしたイメージで吸引するような、題名倒れのものが多いわけですが、直接批判することは避けますが、中で鍼灸の腰痛への効果は△らしい。やはり評価するならもう少し感覚的ではない、裏のとれたものにしてほしいですね。
書中で、腰痛の原因は筋肉の緊張による血流不全だとし、その原因は①筋肉の使いすぎ②筋肉の使わなすぎ③骨格のゆがみだとしています。
僕は普段、「疲れが限界を超えた時に、自らを硬くして骨格を維持したことによる血流不全(酸欠)の表現」と説明しているので、少し表現が気にはなりますが、共感できる範囲かな。
この本の内容については次のclubhouse(12/4(土)19:00~20:00)でいろいろ話したいと思っています。